2008年03月25日

環境委員会で質問しました

3月25日(火)
川田龍平は、環境委員会で質問をしました。

(下記、質問原稿より。ただし、実際の質問内容は少し異なります。
実際の質問内容と答弁は、参議院ホームページから映像でご覧いただけます。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/consider.php
「カレンダー」から「3月25日」をお選びください

CIMG4584.JPG
CIMG4594.JPG

CIMG4578.JPG

経済産業省 長期エネルギー需給見通し
ダボス会議で福田首相は数値目標を示さず、目達計画では、経済産業省の反対により排出権取引と環境税が先送りとなり、経済産業省が「52兆円かけてもなお2020年オールドAWG国際合意を達成できない」とある「長期エネルギー需給見通し」を発表しました。これは3月21日の日経新聞に「国会の議決や内閣の方針とそぐわない。強い違和感がある」と評されていましたが、その通りだと思います。

1.環境大臣は、昨年の12月25日の環境委員会で「2020年25−40%削減は合意である」とおっしゃいました。一方、経済産業省は「英文の解釈」と答弁しましたが、合意ですか、合意でないのですか。お答えください。

2.経済産業省の「長期エネルギー需給見通し」には「2020年CO2削減のために、家庭部門は26.7兆円を省エネ大型化家電などの購入で負担し、企業は、家庭よりも額が低い25.6兆円を負担する」とあります。これはどのように認識されていますか。

3.また条件はついているものの「耐用年数到来前の強制買換えといった国民行動への強権的な措置の導入が必要」という大政翼賛会的な表現も見受けられます。この点もどうお考えか、お答えください。

4.「長期エネルギー需給見通し」は生態系に悪影響をおよぼす原子力を前提としている点について質問したいと思います。

その前に、前回の環境委員会で、私の再生可能なエネルギー、新エネルギーの質問に「日本はドイツと比べてもそん色ない現状である」との答弁をいただいていますが、この答弁は誤りではないのか、改めて確認しておきたいと思います。

5.生態系へ影響を危惧する世論が高まっている原子力を、世論を無視して強要することが前提となっている「長期エネルギー見通し」では、現実の事実関係を無視して主観的な展望を語っています。現段階で13施設計画があり、そのうち9基が計画通りに稼働するとしていますが、これを現実的とお考えですか。具体的には報告書29ページにある東京電力・東通り1号138.5万キロワットの原発は2008年11月着工2014年12月稼働となっていますが、東京電力は3月19日のこの報告書が公表された3日あとの22日に「新潟県中越沖地震の影響で耐震安全性の再検討が浮上し、国の安全審査が長期化する」として着工・稼働スケジュールを1年間延長することを公表しました。この「長期エネルギー見通し」の委員には電気事業連合会会長、東京電力株式会社社長の勝俣恒久(かつまたつねひさ)氏も入っています。その時点で知らなかったわけはないと思います。この現実をどう受け止めますか。

6.13のうち9原発が計画通り稼働という話も空想的ですが、この報告書は原発の稼働率80%を前提に書かれているので、はなはだ疑問です。現実に厳しく客観的に向かい合うことが必要ではないでしょうか。02年から07年までの稼働率を年度ごとにお答えください。

7.80%の稼働率という想定がいかに現実離れしているかが良くわかると思います。2020年度に25−40%削減は世論無視の原子力依存を前提にする限り不可能です。柏崎・刈羽原発停止の電力はいくらで、2020年総発電量1兆50億キロワット時の原子力発電総量4374億キロワット時の中でどれくらいの割合になると想定されていますか。

8.柏崎刈羽原発が1年間動かないと、CO2はどれくらい増えますか。

9.2800万トンという数値は、90年総量の12億6100万トンの何パーセントかというと、2.2%なんです。2006年度、柏崎刈羽はまだ中越沖地震がおきていない段階で、既に事故や情報隠しで原発の利用率は低下、稼働率は69.9%。そのために増加したCO2は3.1%(3909万トン)でした。07年の稼働率は先ほどお答えいただきましたが、柏崎刈羽の分を足すと6709万トン。CO2は5.3%増加しています。世論の後押しがない、リスク高、コスト高、不安定供給の原発に依存するからこういうことになるのです。こうした現実の中で9基の稼働と80%の稼働率を前提にしているのが、この「長期エネルギー需給見通し」です。経済産業省は、大丈夫、しばらくは動かないかもしれないが大丈夫だ、といわれると思いますが、柏崎刈羽原発はいつ再開すると想定にされていますか。

10.早い時期とのことですが、それは極めて主観的ではないですか。いま中越沖地震と耐震チェックで、活断層が隠されていたという指摘、想定地震動のS1をはるかに超えS2を超え、金属疲労の観点から稼働できないという指摘があり永久停止しかないとの科学者声明が出されていますが、現状をどのように受け止めていますか。

11.それは経済産業省の主観的思い込みではないのですか。昨年12月に新潟県泉田知事は、「新潟県中越沖地震復興ビジョン復興策定専門家会議」を立ち上げ」その中で「原子力発電所の今後と地域づくり」で二つの未来像を想定しています。ケース1は原子力発電所が確認された後、運転が完全に再開されるケース、ケース2は最終的に原子力発電所が廃炉となるケースです。原子力発電所がある自治体の知事が、「廃炉を想定する事態」が生まれています。これはどのように受け止めていますか。

12.「今後の検討」ばかりが目立ちますが、この世論を無視した、原子力強要が前提の、長期計画に無理がある、ということです。そもそも2010年までに20基の原発増設としていましたが@現在増設は5基程度という現実A原発は小回りが利かないのでフル稼働で動かし続けるしかなく、小回り対応するために原発建設と同時に他の発電所が必要になる矛盾した現実B原発運転が極めて不安定で放射能汚染という危険性に長期停止を余儀なくされている現実C世論がついてきていないという現実、そしてD結果として現在CO2を増大させている現実、これらからしても、原発による地球温暖化対策施策は破たんしていると考えています。いいかげん、破綻している施策に固執するのを辞めないと、未来の子どもたちにも説明できないですし、国家の存亡に関わると思うのですが、いかがお考えでしょうか。

13.(論点3−52兆円負担でも2020年25−40%削減は可能か)
この報告書によると、エネルギー起源CO2総排出量 2020年−3% 2030年−13%と想定されています。これに京都議定書の枠組みでいくと森林吸収分3.8% CDM購入分1.6% が加算されます。 2020年8.4%  2030年 18.4%になります。バリ合意の2020年25−40%削減にどう考えても達しないと予測されますが、どうお考えですか。

14.確認しておきたいのですが、前環境委員会で、京都議定書枠組みで不足する3400万トン、排出権取引も環境税も先送りで、何をどのようにして6%削減ができるとされているのか、質問します。局長、資料提示をおねがいします。

15.06年度3400万トンに07年度不足2800万トンを加えると京都議定書枠6%削減は、目標達成計画では実現できないことが確実ですが、京都議定書枠で、CDMによる削減達成ということになるのでしょうか。

16.排出権や環境税抜きで実現できるのでしょうか。

17.(解決のためのプログラム―排出権+環境税)
環境大臣は、今の経済産業省とのやり取りをきいていてどのように受け止めておられますか。また京都議定書の枠においても排出権取引について積極的な発言をされています。6%削減、及び2020年25−40%のためには排出権取引、環境税の導入が必要であると思われますが、どう認識されていますか。


posted by 川田龍平事務所 at 17:25 | Comment(0) | TrackBack(3) | 委員会
この記事へのコメント
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/90906337
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

前提に無理のある長期エネルギー需給見通しを問う
Excerpt: 参議院議員川田龍平さんが、経済産業省「長期エネルギー需給見通し」について3月25
Weblog: それがたまるか!!
Tracked: 2008-04-03 06:01

十市勉(といち・つとむ):日本の長期エネルギー需給の見通しについて 2008/4/9
Excerpt: 経済産業省は3/19にわが国の長期エネルギー需給見通しをまとめた。その注目点についてお話いただく。(山川アンカー) 背景は(15から20年先...
Weblog: 「ビジネス展望」メモ
Tracked: 2008-04-09 10:32

前提に無理のある「長期エネルギー需給見通し」を問う
Excerpt: 参議院議員川田龍平さんが、経済産業省「長期エネルギー需給見通し」について3月25
Weblog: それがたまるか!!
Tracked: 2008-04-10 00:34

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。