2008年04月15日

「領海等における外国船舶の航行に関する法律案」にただ一人反対

「領海等における外国船舶の航行に関する法律案」にただ一人反対

4月11日午前に行われた参議院本会議において、川田龍平は政府提出の「領海等における外国船舶の航行に関する法律案」にただ一人反対票を投じた。

法案要旨は「我が国の領海及び内水における外国船舶の航行の秩序の維持を図るため、領海及び内水における外国船舶による正当な理由がない停留、びょう泊、はいかい等の行為の禁止、これに違反する航行を行っていると認められる外国船舶に対する退去命令の措置等について定める」というもの。参議院先議の法案は衆議院に送られた。

この法案の前提である改定海上保安庁法(01年10月成立、社民党などのみ反対)の柱は、領海内で法令違反などの疑いがあり、かつ停船命令に従わずに抵抗・逃亡しようとする船舶に対する最終手段として、人に危害を与えても罪に問われない「危害射撃」を認めたことだ。直後の01年12月には、海上保安庁の巡視船が領海外の排他的経済水域で1隻の「不審船」を追跡・撃沈し、乗員15人全員を死亡させた。日本が外国船舶への事実上の武力行使により多数の人命を奪った歴史的事件となった。

 01年の海上保安庁法改定案は「テロ対策」として「テロ対策特措法」「自衛隊法改悪案」とセットで提出された。また、海上保安庁の装備はこの間格段に強化され、「準軍隊」とも言うべき水準になっている。危害射撃は、実態において先制的な「武力行使」に近づきつつある。「警察活動」を逸脱した殺傷行為の免責には重大な疑義がある。

 撃沈事件の前例を見れば、危害射撃の正当性の検証が厳正かつ公正に行われるのかは疑わしい。恣意的運用を阻む仕組みも不十分なまま、法的根拠のみを整備することは危険だ。

法案提出の根拠とされる「海洋基本法」は、石破茂現防衛相が主導したことに見られるように、近隣国との資源や安全保障における対抗を意識して作られた。先日、捕鯨船への妨害行為に対して、中川昭一自民党元政調会長が「撃沈してしまえ」と発言したが、法案は「国益」を盾に他国の脅威を煽る偏狭なナショナリズムの流れに乗って登場した。

 憲法9条を持つ日本は、警察力の行使といえども十分に抑制的な対応を取るべきだ。信頼醸成を基盤とした地域の安全保障枠組みの創出が平和な海をつくる。改定海上保安庁法を改め、危害射撃条項を削除することが法制定の前提だ。加害者への道につながる法案が「全会一致」で可決されかけたことを強く危惧する。衆議院での徹底審議と廃案を求める。
posted by 川田龍平事務所 at 13:55 | Comment(10) | TrackBack(0) | 本会議
この記事へのコメント
自分だけが被害者なんですよね。
自分さえよければいいんですね。
拉致被害者なんか関係ないですもんね。
東京都民として、あなたに一票を投じたことを深く反省しています。
しかも、法律案について何も理解しないまま、こんな理由で反対したなんて、いかれてますね。
しかも、条約で当然に認められている上に、周辺国で措置をしていないのは、日本だけらしいですよ。
Posted by はんたいが いきがい at 2008年04月15日 23:10
はんたいが いきがい様

まさに
>「国益」を盾に他国の脅威を煽る偏狭なナショナリズムの流れ

とは、あなたのことですねー。あなたは何の被害者なんですか?被害妄想なんですか?

>周辺国で措置をしていないのは、日本だけ

そりゃそうですね。日本だけが特別な憲法を持ってるわけだから。
Posted by はんたいこ そいきがい at 2008年04月28日 14:36
はんたいこそいきがい様

拉致は、被害妄想なんですよね。
人の苦しみがわからないという点では、あなたのほうが、偏狭な極左ナショナリズムそのものだと思うのですが、いかが。
犯罪行為をし放題だった不審船の乗組員がかわいそうだから反対って、こういう極めて偏った意見に同調される方がいるんですね。
いま話題のきむ兄ではなく、本物のきむさまの回し者ですか?

特別な憲法ってなんですか。
特別な憲法をもっていたら、なんでもやられっぱなしじゃないとだめなんですか。
右のほほを打たれたら、左のほほをださないといけないんですか。
周りの国は、ほほをたたくなって、当たり前のことを主張しているだけなんですよ。
日本は、主張してはいけないんでしょうか。
死刑反対論者とか、Mの方って、やっぱり理論破綻してますよね。なにかあれば、憲法ですもんね。
でも、その割には、あなたのコメントは攻撃的ですが?反対の方向性がぶれてますよかわいそうに。自己矛盾に陥ってんですね。いろいろな葛藤があるんでしょうか。

はんたいがいきがいっていう名前は、彼のことを指していたので、その点は、共通の理解が得られているので、うれしい限りです。
彼曰く、ただ一人反対しましたって、しょっちゅう得意げに報告してますもんね。
そんなことを生きがいにしている様子が共感をえられたんでしょうかね。
Posted by はんたいが いきがい at 2008年04月28日 20:06
01年12月には、海上保安庁の巡視船が領海外の排他的経済水域で1隻の「不審船」を追跡・撃沈し、乗員15人全員を死亡させた。日本が外国船舶への事実上の武力行使により多数の人命を奪った歴史的事件となった

別に北朝鮮の船が犯罪行為して逃走してそれを撃沈したのにどこが問題なんですか?
金正日も一部の冒険主義者がやったと認めているわけですし、多数の人命といっても海上保安庁の職員に自動小銃で危害を加えたんですから、どこが「事件」何ですか。

警察が容疑者に銃で撃たれても「反撃するな」と言ってるのと同じでしょ。
Posted by 萩原悠 at 2008年05月12日 19:06
01年12月には、海上保安庁の巡視船が領海外の排他的経済水域で1隻の「不審船」を追跡・撃沈し、乗員15人全員を死亡させた。日本が外国船舶への事実上の武力行使により多数の人命を奪った歴史的事件となった

別に北朝鮮の船が犯罪行為して逃走してそれを撃沈したのにどこが問題なんですか?
金正日も一部の冒険主義者がやったと認めているわけですし、多数の人命といっても海上保安庁の職員に自動小銃で危害を加えたんですから、どこが「事件」何ですか。

警察が容疑者に銃で撃たれても「反撃するな」と言ってるのと同じでしょ。
Posted by 萩原悠 at 2008年05月12日 19:09
日本の軍事力は意図的に抑制されたものであり、事実世界屈指の軍事力を有します。また、以前中国の漢級潜水艦を追跡しきったように「意識した」レーダー能力は良好です。(日本は意図的に哨戒機を旧式にしています)先の法案は現在では先の方の解釈でも場はしのげますが、北朝鮮が崩れた場合の危機的状況にあってはマイナスに働きます。則ち溢れ出る難民船に対する攻撃に結び付く可能性があります。
この論に対し地中海をはさんだヨーロッパの現状を対論として出す・・・方はいないでしょう(笑)
暫く前までは北朝鮮と韓国での所謂境界線に関した衝突が有りましたが、「今現在」においてそれらの「戦闘行為」がどちら側かに「軍事的に」有意義に働いたという情報を耳にしたことはありません(007以外では)。
この法案が執行されれば日本人は蟹を食べれなくなりますかね(笑) ちなみに先の事件は北朝鮮におけるカミカゼ的な将兵の照査ともなりました。あのような将兵に操作されたダーティーボムを阻止出来るのか・・・・教えて頂ければ幸いです。
Posted by いちろうえもん at 2008年05月17日 06:28
まあ川田君が騒いでも9条なんぞ解釈運用でズタズタだから(笑)

有事法制が与野党圧倒的多数で成立した事実を否定しても困りますね。
事実上の防衛戦争解禁ですよ。
Posted by 越中ふんどし at 2008年05月17日 12:20
>直後の01年12月には、海上保安庁の巡視船が領海外の排他的経済水域で1隻の「不審船」を追跡・撃沈し、乗員15人全員を死亡させた

これは撃沈ではなく、自沈だと思いますよ。海上保安庁の巡視船は航行に影響の無い箇所を狙っていて、実際に影響の無い箇所に命中しています。その事は公開されている映像を確認すれば誰でも分かるようになっています。
秘密保持が不可能・もしくは困難と判断した不審船が自分で自分の船を沈めたのです。
Posted by アドルノ at 2008年05月17日 13:22
自分は今の自民党も民主党も政治もおかしいと思っています。でも薬害話はもういいです、言いようの無い辛さや悔しさは第三者なりに理解はしています。そんなあなただからこそ国を許し国益を追求し国民の生命と財産を守ることに力を注いで欲しい。これじゃあ、薬害の恨みからいつまでも反体制活動を生きがいにしているように見えてしまう。先生様になる前の初期の頃はまだ共感でき応援もしたいと思ったが今は絶対に絶対に無理です。よくわかっていない人達に表面上の雰囲気や耳障りの良い歴史認識や文化、国柄を無視した一般論だけで応援をさせている逆差別利権者みたいです。
Posted by うんざり at 2008年05月18日 01:04
実際問題として、日本の軍事費は過剰です。何せ対ソ連を想定していましたから、現在にはそぐわない。また、周辺国のロシア・中国は核保有国であり、これに勝つのはたとえ日本が核を保有しても無理です(共倒れが関の山)。と、なると残るは北朝鮮ですが・・・本気で北朝鮮が脅威と考える方はいないでしょう。鎧袖一触です。ミサイルを心配する方がいるかも知れませんが、日本にミサイルを使う必要が有りません。ダーティーボムなら小型高速挺で十分ですし、化学兵器はもっと小型で事足ります。北朝鮮との戦闘自体は直ぐに終了するでしょうが、カウンターとしてのダーティーボムや化学兵器、また原発やコンビナートを対象にしたゲリラ戦は防ぎようの無い脅威です。
かつてソ連がアフガンに侵攻した時は特殊部隊が空港に強制着陸し、大統領官邸まで防衛隊を駆逐しながら侵攻し、大統領を殺害、傀儡の大統領を立て、本体の到着まで官邸を死守しましたが、こんな戦闘のプロに潜入されれば手が付けられない(まぁ、そんな状況になればそんな部隊は韓国に行くでしょうが、ね)ちなみに根本的に国のライフラインの全てを海運に頼る日本が戦争状態になれば海運が滞り直ぐに国が干上がってしまう(笑)つまりは平和以外の選択肢はこの国に存在しないのです。そこで提案ですが、自衛隊の中でも戦闘に最も不向きな陸上自衛隊をパラダイムシフトし、確実に来る危機である大震災と鳥インフルエンザに対応する組織に組み替えるのです。勿論医療行為も含めた総合的な組織です。手間隙がかかりますが、軍事的に無意味な戦車なんぞに資金を投入するより遥かに有意義です。また、装備もアメリカに統一するのでは無く、スホイやミラージュでもいいのではないでしょうか。実際には使わないのですから安い方がいい(笑)論旨からは外れますが、私からの提案です。
Posted by いちろうえもん at 2008年05月18日 02:21

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