衆議院で「内閣総理大臣麻生太郎君不信任決議」が賛成139票・反対333票で否決された後、参議院で問責決議が賛成132票反対106票で可決しました。都議選惨敗を受け、更に問責決議可決による野党から追い込まれた解散イメージを避けるために解散・総選挙日予告をせざるを得なかった、麻生総理と追い風イメージを強調したい民主党が描いたシナリオ通りです。問責決議には賛成しましたが、釈然としません。
水俣病救済特措法もそうでしたが、解散総選挙をめぐる政局により、臓器移植法改正案が十分な審議時間が確保されず、不十分な内容で採決に至ってしまったことは、本当に残念でなりません。
「脳死は一律に人の死」ではありません。移植を待つ患者や家族と同様、臓器提供・拒否者と家族の立場、すべてのいのちが尊重されるため、「臓器移植に関わる脳死以外は人の死ではない」という改正案提案者の答弁を守らせ、今後もしっかり運用を注視していきます。子どもの 脳死臨調設置法案で提示した生体移植や子どもの臓器移植に関する判定基準や虐待児への対策、また臓器提供者の家族へのケアなど課題に対して、さらなる改正案を準備していきたいと思います。